まず、知事は、今回の観光大臣サミットを契機として、今後、道として東アジアの国々を含めた外国人観光客の誘致に向けて、どのような重点的な取組を展開されようとしているのか、伺います。
今回、日中韓三カ国の観光大臣の初めての会合が北海道で開催されることは、海外からの観光客誘致に取り組んでいる道にとって、北海道観光の魅力を強くアピールする絶好の機会となり、大変大きな意義があるものと考えているところ。
道では、これまで、国際旅行博への出展、旅行関係者やマスコミの招へいや、観光ミッション派遣など、外国人観光客の誘致に向けさまざまな事業を行っており、こうした誘致活動の成果もあり、ここ数年東アジア地域を中心に海外からの観光客は大きく伸びているところ。
今回の観光大臣会合では、青少年交流事業が取り上げられたところであり、今後、本年5月に設立された「北海道訪日教育旅行促進協議会」などを活用し、中国、韓国をはじめ、海外からの教育旅行の促進に向け新たな取組を進めてまいる。
また、観光大臣の会議では、日中韓の三カ国間の観光交流の今後の方策について議論が行われるものと承知しており、これらの議論の結果も踏まえ、中国、韓国からの観光客の誘致に向けた取組を促進してまいります。
また、今回の会合の期間中に、国土交通省がビジット・ジャパン・キャンペーンの一環として力を入れている青少年の交流事業も実施されると伺っておりますが、今回の会議を契機に、中国や韓国からの青少年や観光客の受け入れ体制の整備について、具体的にどのような取組を展開されようとしているのか、伺います。
「日中韓観光大臣会合」の開催に合わせ、中国及び韓国の青少年を招へいし、地域の青少年と交流を深める事業を実施する予定。
こうした青少年交流を促進し、海外の若い方々に北海道を訪れてもらう機会を増やすことは、北海道観光の将来的なリピーター確保にもつながると考えられることから、本年5月には、行政及び観光や教育関係団体などで構成する「北海道訪日教育旅行促進協議会」を設立し、海外からの教育旅行の促進に向け、関係者一体となった取組を推進することにしている。
また、多様化する外国人観光客のニーズに応えるため、JR札幌駅構内に道と札幌市の一体運営による食と観光の情報館を新たに設置するほか、北海道の歴史や地理、地域文化などに詳しい通訳ガイドの育成に向け、民間有識者による「通訳ガイド育成検討委員会」を設置し検討を開始するなど、母国語で的確かつ詳細な観光情報を提供する体制の整備にも努めることにしている。
さらに、北海道観光の魅力は雄大な自然景観や食、温泉など豊かな自然環境に負うところが大きいが、近年、台湾や韓国、中国など東アジアの観光客を中心に本道の花の観光地に対す
る人気が高まっていると言われている。
一方、広大な北海道においては、観光客の多くがバスや自動車で観光地から観光地へと長時間かけて移動しているが、この際、主要な道路を花で飾るなど、地域と地域、まちとまちを花で結ぶ観光ネットワークづくりに、国や市町村、地域住民や関係団体等と連携して取り組んでいくことが北海道観光の魅力づくりのワンランクアップを図ることにつながると考える。
今後、本道における、花を活かした観光振興に、どのような重点的な取組をされようとしているのか伺います。
道ではこれまで、「花大陸Hokkaido」の実現に向けて、花のポータルサイトの開設やフラワーツーリズム宣言、「今月の花」の選定や海外向けのホームページを構築したほか、花を前面に打ち出した観光プロモーションの実施など、花観光の推進に力を注いできたところ。
また、昨年のプレキャンペーンに続き、本年の6月から8月にかけて、花の北海道を全国に売り出す、「北海道デスティネーションキャンペーン・はなたび北海道」を全国のJR各社の協力をいただき、道をはじめ北海道観光連盟や観光関連事業者などと一体となって推進している。
今後は、シーニック・パイウェイの取組の促進や主要なエントランスルートに花や緑を植栽する取組の促進など、北海道の美しい沿道景観づくりをさらに進めていくほか、花を活かしたまちづくりや観光地づくりに取り組む市町村や民間団体とのネットワーク化など、各地域の関係者や国・道の連携のもと季節の花に彩られた魅力ある観光地づくりを進めてまいりたい。
次に、フットパスの整備についてであるが、近年、ゆたかな自然にふれあうとともに、森林を活用したストレス解消などの健康増進策として森林セラピーを生かした長距離の自然歩道を含めて散策路、いわゆるフットパスの整備について、観光振興の視点からも強く期待されているところ。
そこで伺うが、フットパスを活用した本道の観光振興について、知事の所見は如何。
また、鉄道の廃線や古い山道、さらには、林道やレクレーションの森等、道内各地にある既設の施設等の活用を含め、道内におけるフットパスの整備に取り組むべきと考えるが如何か。
北海道観光は、雄大な自然や豊かな森林、美しい農村風景といった自然の魅力に負う部分が大きいことから、湖畔や草原、山林などに張りめぐらされた散歩道を楽しみながら歩くフットパスは、それを利用する地域住民のみならず、観光客にとっても魅力ある観光資源になるものと考えている。
道では、広大な森林や湿原、牧場や防風林といった牧歌的な田園風景など沿線の豊かな自然や歴史、文化に触れ、地域の魅力を再認識し、併せて自然保護に対する意識を高める長距離自然歩道の整備に取り組んでいることから、これら自然歩道の活用を含め、フットパスの観光における活用などについて、検討してまいりたいと考えている。
次に観光振興に関連して伺います。
先般、韓国アシアナ航空の旭川~ソウル線での週4便の定期航空路線就航が発表されましたが、今後、旭川空港が本格的な国際観光に対応するためには、少なくとも外国人観光客が入国手続きなどで2時間から3時間も待たされることがないよう、CIQ体制の整備充実は、早急に取り組まなければならないものと考えます。
また、空港利用客の拡大についてでありますが、例えば、国道452号線の早期建設などにより、空知支庁管内など、他地域からの利用増が見込まれるなど、空港利用客の拡大を図るため
には、道路網の整備は不可欠であります。
さらに、将来、大型旅客機などに対応した滑走路延長なども検討すべきと考えます。
知事は、これら環境整備について、どのような所見をお持ちなのか伺います。
旭川空港のCIQ業務については、札幌税関支署など関係機関において、限られた人員、体制の中で、出入国業務に万全を期していると承知している。
しかし、近年、同空港を利用する国際チャーター便の増加やこの度の国際定期便の就航に伴い出入国者が一層増加し、現在のCIQ体制では、今後、十分対応できないことが懸念されている。
道といたしましては、これまでも旭川市とともに、CIQ体制の充実・強化について、国への要請を行ってきたところでありますが、今後とも、積極的に国に働きかけて参りたい。
次に、空港利用客の拡大を図るための道路網の整備については、空港周辺の道路網の整備により、空港を利用する方々の、利便性を高めることは重要なことと考えており、旭川空港につきましても、国など関係機関と連携を図りながら、必要なアクセス道路の整備を進めて参りたい。
また、旭川空港の滑走路延長について平成8年度に滑走路が2,000メートルから2,500メートルに延長されたところ。
さらなる滑走路延長については、延長を必要とする航空機の就航見通しをはじめとする今後の需要動向などを十分見極める必要があると考えており、空港管理者である旭川市の意向を踏まえながら、適切に対応して参りたい。